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2023年のネット広告費とインターネット広告市場のトレンド解説!マス広告を追い抜いたネット広告を活用するポイント

インターネット広告は多くの企業が取り入れており、ネットを利用していれば必ずどこかで見かけるでしょう。だからこそ、今後インターネット広告がどのようになるのか知りたい方も多いはずです。

そこで今回は、2023年におけるネット広告市場の状況やトレンドなどを解説します。気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

2023年度におけるインターネット広告市場

まず2023年までのインターネット広告はどのような状況なのでしょうか。状況を知っておくことで今後の対応を決めやすくなるため、これからネット広告を展開しようと考えている方やネット広告を継続しようか悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。

マス広告を追い抜いたインターネット広告

インターネット広告は多くの企業が展開しており、その費用も年々上昇しています。その結果、2021年にインターネット広告は4媒体のマス広告(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)の合計を抜きました。この結果は株式会社電通のレポート「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析[吉岡1] 」で公表されており、4媒体のマス広告をネット広告が上回ったのは初めての出来事です。

中見出し:マス広告はまだ活用できる?

上記の文章を読むと、「マス広告はもう時代遅れだから展開する必要はない」と思った方がいるかもしれません。確かに今の時代はネット広告のほうが人気を持っていますが、テレビに関してはまだ活用できる存在です。

事実、株式会社電通のレポート「2021年 日本の広告費[吉岡2] 」によると、 2021年のテレビメディアは前年比111.1%となっています。この背景には新型コロナウイルスによって家で過ごす時間が増えたことが挙げられるでしょう。

その上、「TVer」や「TELASA」などの素材もテレビメディアが成長した背景です。双方のサービスはテレビメディアとインターネットが融合したサービスであり、現在では多くの人が利用しています。

そのことを踏まえると、今後はインターネット広告と融合した広告媒体としてテレビメディアが注目されるかもしれません。また、テレビ自体は今でも多くの人が視聴しているため、ターゲット層によってはインターネットよりもテレビのほうが良い効果を得られる可能性もあります。

動画広告は5,000億円以上に

インターネット広告の中でも、特に勢いのあるものが動画広告です。上記で紹介した「2021年 日本の広告費[吉岡3] 」によると、2021年に動画広告はさまざまな種類のあるインターネット広告の中で、初めて5,000億円を突破しました。

動画広告がここまで人気になった理由も、新型コロナウイルスの影響が挙げられます。テレビメディアと同じく、家で過ごす時間が増えたからこそ動画を視聴することが増え、結果として動画広告の効果も得やすくなりました。そのことから多くの企業が動画広告を始め、現在ではインターネット広告の中でもっとも注目のある存在となっています。

地方企業のネット広告活用はまだ少ない

ここまで活発なインターネット広告ですが、地方企業の場合は例外です。首都圏に比べて地方のデジタル化はそこまで進んでいないのが現状です。

経済産業省の「平成29年特定サービス産業実態調査 広告業編[吉岡4] 」によると、企業の広告費におけるインターネット化率が東京都で17%であるのに対し、新潟県は2.1%しかありません。首都圏と地方で差が出ており、日本全体でネット広告が用いられているとはいえません。

地方企業の場合はインターネット広告よりもテレビCMのようなマス広告が優先されやすく、インターネット広告は予算が余った場合に用いられるような存在となっています。そのため、今後さらにネット広告市場を盛り上げるためには、地方企業の動きが重要となります。

2023年度における広告のトレンドとは?

2023年度における広告のトレンドとして、押さえておきたいポイントは以下の2つです。

  • インターネットテレビ広告
  • マルチメディア戦略

それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。

インターネットテレビ広告

1つ目のトレンドは、インターネットテレビ広告です。インターネットとテレビの良さを組み合わせた広告であり、「TVer」や「TELASA」が登場した今だからこそ注目されています。事実、「TVer」では年齢や性別などでターゲティング可能な広告サービスを実施しています。

ネット広告は細かいターゲティング設定が可能であり、特定のターゲットに向けた広告を展開できます。しかし、YouTubeのような動画共有サイトの広告だと、動画の質が担保されておらず、道徳的ではないコンテンツに広告が表示されてしまう恐れがあります。

一方でテレビの場合、すべての番組においてある程度品質が担保されています。YouTubeのように道徳的ではないコンテンツに広告が表示される恐れもありません。そのため、インターネットテレビ広告は、ブランディングと費用対効果を両立させられる存在と言えるでしょう。

その上、インターネットテレビ広告は小規模な予算で出稿することが可能。その結果、中小企業でもネット広告で宣伝しやすくなります。

マルチメディア戦略

2つ目のトレンドはマルチメディア戦略です。インターネット広告はすでに当たり前のものとなり、多くの企業が参入しています。現在ではSNSや動画などさまざまなものとインターネット広告が融合しており、インターネット広告だけではなく、その周囲のことも考える必要があります。

そこで必要になるのが、マルチメディア戦略です。Webマーケティングを軸にしたマルチメディア戦略を立てて取り組むことで、インターネット広告が効果的なものになりやすくなります。

これまでは、インターネット広告を始めることだけで効果が得られたかもしれません。しかし、今後はそれだけでは効果が得られにくくなっているのが現状です。だからこそ、インターネット広告を軸にさまざまな手法をミックスさせるマルチメディア戦略が、今後のトレンドとしてさらに重要視されるでしょう。

これから始める方向け!インターネット広告の種類は?

実際にインターネット広告を展開する際には、さまざまな種類の中から適切なものを選ぶ必要があります。それぞれ特徴が異なるため、以下の内容を踏まえて適切な方法でインターネット広告を活用しましょう。

リスティング広告

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果の上部もしくは下部に表示される広告のことです。テキストのみの検索連動型広告で、動画や画像を用いたアプローチはできません。

リスティング広告はクリック課金型で、1クリックあたり1円から数百円です。リスティング広告は「広告」というアイコンが付く影響で自然な検索結果と比べてクリックしてもらいにくいものの、即効性があります。

純広告

純広告はディスプレイ広告の1つで、サイトの広告枠に出稿します。一定の期間といったような条件が設けられていることもあり、バナー広告やテキスト広告などが挙げられます。昔からあるインターネット広告のため、知っている方も多いでしょう。

純広告は露出効果を狙って出稿するため、商品やサービス、ブランドの認知度を拡大させたいときにおすすめです。課金形態はインプレッション課金型が期間保証型で、インプレッション課金型なら1000回ごとに10円から数百円で、期間保証型の場合は週に数十万円から数千万円です。

アドネットワーク広告

アドネットワーク広告は、複数のサイトの掲載面に広告を掲載するというものです。広告在庫をパッケージ化して広告主に販売しており、「i-mobile」や「nend」、「Zucks Ad Network」などが挙げられます。

アドネットワーク広告は媒体ごとの効果測定ができませんが、わざわざ広告主がメディアとの契約をせずに、複数のサイトに展開できます。課金形態は、クリック課金型かインプレッション課金型です。

DSP広告

DSP広告は、ユーザーの属性やCookieなどの情報を活用する配信方法です。基本的には、DSP会社の媒体を利用して配信します。ちなみに、DSPはDemand Side Platformの略称です。

DSP広告は予算やサイト情報などを設定しておくことで、自動的に効果的な広告を配信できます。しかし、自動とはいってもある程度の運用は必要であり、運用代行を頼めばその分のコストがかかります。なお課金形態に関しては、インプレッション課金型が主流です。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は成果報酬型の広告であり、その広告を通してアクションが発生した際に費用が発生します。アフィリエイト自体はブログを運営している方にとっては有名な存在であり、すでに知っていた方もいるのではないでしょうか。

アフィリエイト広告はアクションが発生しない限り費用が発生しないため、他の種類と比べてコストを低く抑えやすい存在です。しかし、月額で固定費がかかってしまったり、不正表示や誇大広告がされていないかチェックする必要があったりなどの欠点もあります。

ネイティブ広告

ネイティブ広告は、SNSやサイトなどで記事やフィードに混じって自然な形で表示される種類です。他の広告と比べて広告らしさが少ないため、ユーザーに受け入れやすいという利点があります。とはいっても、ネイティブ広告はステルスマーケティングとは違うため、きちんと広告であることが明記されています。

ネイティブ広告は、自然な形で表示されるがゆえにクリックしてもらいやすいという利点がある一方、他の広告と比べて広告単価が高いという欠点があります。課金形態はPV保証型で、想定PV数×50円~200円です。

SNS広告

SNS広告はFacebookやInstagram、TwitterなどのSNSに展開される広告のことです。課金形態が3種類もあり、クリック課金型かインプレッション課金型、もしくはエンゲージメント課金型となります。

SNS広告の場合、うまくいけば拡散してもらって多くのユーザーにアプローチできます。その一方、発信者側のコントロールが難しく、拡散された結果として思わぬことになってしまう恐れがあります。

動画広告

動画広告は、その名の通り動画を用いた広告です。代表的なものがYouTube広告ですが、テレビCMといったところで使うものを広告枠に表示して使うケースもあります。また、DSP広告の中に動画広告を取り扱ったものもあります。

動画広告は画像広告やテキスト広告と比べてユーザーの興味を惹きやすく、多くの情報を伝えられます。しかし、動画を作るまでに時間がかかる上に、制作できる人材が必要です。

メール広告

メール広告はメールを使った広告であり、メールマガジンが代表的です。メールということもあってスマホで気軽に確認でき、メールが残っている限り広告が消えることはありません。しかし、メールがそもそも開かれなければ意味がないという欠点があります。

インターネット広告は2つの媒体に分かれる

インターネット広告に関しては、Google広告とYahoo!広告の2つが代表的です。それぞれ魅力が異なるため、インターネット広告を利用したいのであれば双方ともチェックしておきましょう。

Google広告

Google広告の魅力は、やはりGoogleに検索結果に表示させられることです。Googleは国内外におけるシェアナンバーワンの検索エンジンです。多くの人が利用するからこそ、広告を見てくれる人数も多くなります。

また、低予算から出稿できる上に、広告主をアシストする機能も備わっています。そのため、インターネット広告を初めて出稿する中小企業にもおすすめです。

Yahoo!広告

Yahoo!広告の場合、「Yahoo!知恵袋」や「ヤフオク!」などYahoo!関連サービスに広告を出稿できます。どのサービスも人気があるため、多くの人から見てもらえるでしょう。

他にもYahoo!広告の場合は厳格な体制での審査を行っており、広告の品質を保つためのガイドラインも設けています。そのため、広告の透明性や品質が高いという魅力があります。

大見出し:インターネット広告を展開する上でのポイント

インターネット広告を展開する際には、きちんとターゲット層に合わせることが大切です。例えば「商品について知らない人」と「商品を知っていて買おうか悩んでいる人」がいる場合、双方とも同じような広告を用いてアプローチしても思うような効果が得られないでしょう。

だからこそ、きちんとターゲットを決めてアプローチする必要があります。もし「商品について知らない人」がターゲットならば、できる限り多くの人に広告を見てもらい、商品の認知度を拡大できるような戦略を立てましょう。

トレンドを把握した上でインターネット広告を展開しよう!

今回は、2023年度におけるネット広告市場の状況やトレンドなどを解説しました。2023年のインターネット広告市場は拡大傾向で、特に動画広告が注目を集めています。

だからこそ、今回紹介した広告の種類や活用のポイントを踏まえた上で、インターネット広告を展開してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

赤石勇太郎:株式会社tegy の代表取締役。
世界を熱狂させる会社を創るため、日々奮闘している。
モットーは「挑戦を楽しむ!」
趣味は山登り、キャンプ、音楽フェス。