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【SaaS】YouTube企業チャンネルの成功事例8選!アカウント成長のポイント
Youtubeを上手く活用することで、売上を劇的に伸ばすことに成功しているSaaS企業が増えています。
SaaSの分野において、なかなかYouTube動画を使った成功例というのはあまり聞かなくて、活用に踏みとどまっていることもあるかもしれません。
また、売上に直結しないのでは?といった疑問も存在するかもしれません。恐らく、少しハードルの高いチャレンジに思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし実際に短期間でも、十分なアクセスを集めているSaaS企業チャンネルは存在しています。
本記事ではYoutube運営の成功事例を5つの項目でわかりやすく解説しています。
- 具体的な企業名
- 業種
- 動画の種類
- 実際の動画
- 成功しているポイント
SaaS企業のYouTubeチャンネル成功事例8選【動画あり】
SaaSの分野における、YouTube企業チャンネルの成功事例を紹介していきます。調査をしたところ、SaaSのYouTube市場で言えばまだまだチャンスは十分あるように思います。
以下成功事例を参考にして頂き、YouTubeの戦略立案にお役立て頂けますと幸いです。
SaaS企業の成功事例① 株式会社SmartHR【クラウド人事労務ソフト等】
まず1つ目のSaaS企業は、クラウド人事労務管理ソフトを展開する株式会社SmartHRです。
チャンネルでは、1動画の最高視聴回数約894万回という数値となっています。こちらはYouTube動画広告による成功事例として有名な動画で、YouTube✖️動画広告をうまく活用できている好例と言えます。
「SmartHR」のYoutubeチャンネル概要を見ていましょう。
チャンネル名 | SmartHR |
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登録者数 | 2020人 |
総再生数 | 3074万回(2022年9月17日現在) |
チャンネル開始日 | 2016年3月9日 |
ジャンル | クラウド人事労務ソフトの活用事例 |
「SmartHR」では、SmartHRにより実現できる労務コスト削減を動画によりわかりやすく解説しています。表現の仕方としては、実際の職場風景をベースにしているので、該当する業界で勤めている方にとっては非常に共感を得やすい内容となっています。
また、上記でも挙げたとおり、YouTube動画広告を導入する事で幅広いPRに成功しています。映像広告により、認知拡大とCVの獲得に成功して、BtoBにおけるSaaSマーケティングの成功事例として、注目を集めています。
SaaS企業の成功事例② freee株式会社【クラウド会計ソフト等】
続いて2つ目のSaaS企業は、SFAサービスを展開するfreee株式会社です。
freee株式会社のチャンネル「freee(フリー)【公式】」では、半年で1動画の最高視聴回数約170万回という数値を獲得しており、動画広告をうまく活用できている成功事例のようです。個人にフォーカスして、ケースごとの会計ソフト活用例をインタビュー型でわかりやすく情報発信しています。
「freee(フリー)【公式】」のYoutubeチャンネル概要を見ていましょう。
チャンネル名 | freee株式会社 |
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登録者数 | 1.08万人 |
総再生数 | 1,276万回(2022年9月17日現在) |
チャンネル開始日 | 2013年11月21日 |
ジャンル | クラウド会計ソフト等 |
「freee(フリー)【公式】」のYouTubeチャンネルでは、提供するクラウドベースのCRM/顧客管理システムの魅力を動画で分かりやすく発信しています。
また、会計ソフトの情報提供だけでなく、個人事業主や中小企業の経営者であれば知っておきたいバックオフィスの基礎知識や、最新の確定申告、バックオフィスの法改正に関する情報など、お役立ちコンテンツも発信しています。
また、個人事業主や中小企業の経営者へのインタビューなどは、スモールビジネスの経営に役立つ情報も多く存在します。自社製品の情報を発信しつつ、間口を広く取るためにお役立ち情報を広く配信していくようなスタイルはとても合理的で、SaaS企業のYouTube成功事例であると思います。
SaaS企業の成功事例③ セールスフォース・ジャパン【SFA等】
続いて3つ目のSaaS企業は、SFAサービスを展開する株式会社セールスフォース・ジャパンです。
セールスフォース・ジャパンのチャンネルでは、1動画の最高視聴回数約264万回という数値となっています。広告動画だけでなく、「お客様事例動画」として、様々な業界での導入事例をわかりやすく解説している成功事例です。
「セールスフォース・ジャパン」のYoutubeチャンネル概要を見ていましょう。
チャンネル名 | セールスフォース・ジャパン |
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登録者数 | 1.08万人 |
総再生数 | 973万回(2022年9月17日現在) |
チャンネル開始日 | 2008年5月28日 |
ジャンル | SFAツールの活用事例 |
「セールスフォース・ジャパン」のYouTubeチャンネルでは、提供するクラウドベースのCRM/顧客管理システムの魅力を、動画で分かりやすく発信しています。
音声認識でのショッピング、自動運転でのドライブといった未来の”つながる”を描きながら、企業と顧客のつながりを再定義するサービスを多業界の事例をもとに情報発信しています。
全体的にインタビュー型の動画が多く、以下の動画のように、現場のリアルな臨場感が、動画により伝わります。
SaaS企業の成功事例④ サイボウズ株式会社【業務アプリ等】
4つ目のSaaS企業は、業務アプリ「Kintone(キントーン)」などを展開するサイボウズ株式会社です。
サイボウズ 株式会社のチャンネル「サイボウズ Office チャンネル」では、1動画の最高視聴回数約8.2万回という数値となっています。動画内容としては、「サイボウズ Office」の製品概要や基本的な使い方、導入事例などの動画を知ることができます。
「サイボウズ Office チャンネル」のYoutubeチャンネル概要を見ていましょう。
チャンネル名 | サイボウズ株式会社 |
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登録者数 | 1920人 |
総再生数 | 63万回(2022年9月17日現在) |
チャンネル開始日 | 2013年8月9日 |
ジャンル | 業務アプリの活用事例 |
「サイボウズ Office チャンネル」のYouTubeチャンネルでは、オリジナルキャラクターを用いながら、サイボウズOfficeの多彩な機能について情報提供をしています。
操作方法についても、実際のシステム画面を用いてレクチャーしてくれるので、とても分かりやすいです。
また、動画によっては、レクチャーをしてくれる演者さんがアイコンで表示されており、カスターマーサービスを受けながら操作方法を取得しているような感覚になることができます。
SaaS企業の成功事例⑤ Sansan株式会社【クラウド名刺管理等】
5つ目のSaaS企業は、クラウド名刺管理サービスを手掛ける「SanSan」などを展開するSansan株式会社です。
Sansan株式会社のチャンネル「Sansan, Inc.」では、1動画の最高視聴回数約743万回という数値となっており、YouTube動画広告にも力を入れています。動画内容としては、具体的な導入企業各社における導入成功事例として様々なバリエーションでSansanの活用メリットについて情報発信している成功事例です。
「Sansan, Inc.」のYoutubeチャンネル概要を見ていましょう。
チャンネル名 | Sansan, Inc. |
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登録者数 | 4880人 |
総再生数 | 1776万回(2022年9月17日現在) |
チャンネル開始日 | 2011年6月17日 |
ジャンル | 名刺管理ツールの活用事例 |
「Sansan, Inc.」のYouTubeチャンネルでは、歴代のCM広告などに加え、アニメーションでSansanの名刺管理システムを理解できるような動画を配信しています。
導入企業や地方自治体ごとの動画も存在するので、実際に自身の会社が導入した場合はどのようなメリットがあるのか?といった疑問についてもヒントが見つかるかもしれません。
SaaS企業の成功事例⑥ Chatwork株式会社【クラウド型ビジネスチャットツール】
6つ目のSaaS企業は、使用されている方には「Chatwork」という連絡ツールでお馴染みの、Chatwork株式会社です。
Chatwork株式会社のチャンネル「Chatwork株式会社」は、1動画の最高視聴回数約5万回と他企業と比べると多くはないものの、他企業と異なる点が、上位のほとんどが自社看板商品「Chatwork」のレクチャー動画であるところです。
自社サービスが広く浸透しており、また、使い方の深堀をしたいというユーザーが多いということでしょう。
「Chatwork株式会社」のYoutubeチャンネル概要を見ていましょう。
チャンネル名 | Chatwork株式会社 |
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登録者数 | 1630人 |
総再生数 | 43万回(2022年9月17日現在) |
チャンネル開始日 | 2012年6月11日 |
ジャンル | クラウド型ビジネスチャットツール |
「Chatwork株式会社」のYouTubeチャンネルでは、冒頭に述べたとおり、使用方法に関する動画が上位を占めています。動画の内容としては、メッセージ送信の仕方、タスクの使い方など、基本的な使用方法の実画面を用いたレクチャー映像となります。
説明書を見るよりも動画で確認した方が早い、というニーズによりレクチャー動画が見られているのではないかと考えられますが、使用者が一般ユーザーとなるようなサービスの場合は、このようなレクチャー動画を作成しておくと多くの再生を得ることができるかもしれません。
toC向けサービスとしての成功事例と言えるでしょう。
SaaS企業の成功事例⑦ 株式会社インフォマート【BtoBプラットフォーム】
7つ目のSaaS企業は、インフォマート株式会社です。見積・販売・購買・請求・支払・入金…といった、時間とコストがかかるこれらの業務を効率化し、生産性向上・時短とコスト削減・ペーパーレスを実現するサービスを展開しています。
インフォマート株式会社のチャンネル「インフォマート」は、自社商品の時短30秒バージョン紹介動画が1動画の最高視聴回数が約12万回となっています。昨今のショートムービー需要から、早く結論を知りたい、というニーズが上記のような成功事例に結びついているのかもしれません。
「インフォマート」のYoutubeチャンネル概要を見ていましょう。
チャンネル名 | インフォマート |
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登録者数 | 1630人 |
総再生数 | 29.6万回(2022年9月17日現在) |
チャンネル開始日 | 2015年12月21日 |
ジャンル | BtoBプラットフォーム |
「インフォマート」のYouTubeチャンネルでは、上位にタイトルとして「電子帳簿保存法改正|2022」、「【インボイス制度】税理士監修」といった、昨今の法改正に関連する動画が存在しているのが特徴です。
トレンド性のあるテーマを取り扱い、かつ動画内容は資料を一方的に伝えることなく、オペレーターを表示させて情報の安心感を図るものとなっています。
法改正だけでなく、変化の波が比較的激しいSaaS市場では、こういった多くのユーザーと接点を持てるトレンド性のあるテーマは進んで扱っていくと良いかもしれません。
SaaS企業の成功事例⑧ 株式会社マネーフォワード【家計簿アプリ】
8つ目のSaaS企業は、株式会社マネーフォワードです。家計簿アプリのサービス展開を中心に、PFMサービスおよびクラウドサービスの開発・提供を行っているSaaS企業です。
株式会社マネーフォワードのチャンネル「Money Forward」は、1動画の最高視聴回数が約171万回となっており、動画広告が多くの人に認知されている成功事例のようです。
「Money Forward」のYoutubeチャンネル概要を見ていましょう。
チャンネル名 | Money Forward |
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登録者数 | 5,150人 |
総再生数 | 1,006万回(2022年9月17日現在) |
チャンネル開始日 | 2014年3月26日 |
ジャンル | 家計簿アプリ等の商品紹介 |
「Money Forward」のYouTubeチャンネルでは、「教えて!マネフォ先生」というテレビ番組のような独自企画を動画として公開しています。その内容は、横浜F・マリノスの選手に対して具体的にレクチャーしていくもので、たまに入る無茶振りがとても面白いです。
実際の操作画面を大きく表示させてレクチャーしてくれますので、とてもわかりやすいです。
YouTube企業チャンネルを成功させるには?抑えるべき条件3点
YouTubeで企業チャンネルを成功させるのであれば、戦略を知った上で取り組む必要があります。なぜならば、様々な企業が参入してきており、ビギナーズラックのようなラッキーパンチを期待することが難しいためです。
しかし、YouTubeはアルゴリズムによって挙動操作されれているものですので、正しい方法によって取り組めば、自ずと結果はついてくるものです。
以下では、まず抑えておくべき重要なポイントについて、解説していきます。
YouTubeのゴールを見据えてから運用を始める
チャンネルの成長に合わせて、再生回数を増やしていくことは可能です。
ただ、「再生回数が増えたから広告収入を得ていこうかな」といったように、流動的にYouTubeによるキャッシュポイントを作っていくのは本質的では無いと思います。
大切なのは、YouTubeを始める前から、「どこで、どのようにキャッシュポイントを作るか?」を明確に決めておくことと思います。そのようにしておいた方が、ブレなく計画的にYouTube運用を進めていける可能性は格段に高くなります。
例えば、広告収入以外にも、登録者によるチャンネルメンバーシップやSuper Chat、物販販売や企業とのタイアップなど、あらゆる収益化の方法があります。また、TwitterやGoogle検索SEO、LINE公式アカウントなど、様々なWeb施策と連動した戦略立案も検討できます。
どのような方法で収益につなげていけるか?を抑えておくことも、高収益への一歩となるでしょう。
YouTube SEOを理解する
YouTubeのSEO対策で得られる最大のメリットは再生回数のアップです。
単純に検索結果で上位に表示されるチャンスが増えれば、視聴者の目に触れやすくなるので当然再生回数は増えますよね。
しかし、あまり知られていないのですがYouTubeのSEO対策を実施することで、YouTubeの内部システムに評価されて、おすすめに表示される可能性も格段に上がるのです。このおすすめ表示をうまく使いこなすことが、YouTubeを攻略する上ではとても重要です。
SEO最適化するためにやるべきこととしては、例えば以下のような内容があります。
- タイトルを最適化する
- 説明文を最適化する
- ハッシュタグを最大3個設定する
- 動画の長さを5分以上を目安に作成する
- 最初の15秒で惹きつける
- タグを設定
- 終了画面を追加
- サムネイルをカスタマイズする
具体的な内容については、YouTube攻略資料を無料で配布していますので、そちらをご確認頂けますと幸いです。
YouTube運用が苦戦する原因を知っておく
YouTubeは、闇雲に動画制作し、 アップロードするだけでは集客につながりません。
企業にとってYouTubeが新たな集客・認知・ブランディング手段として認識されつつも、多くの企業がYouTubeチャンネルを伸ばすことや集客・売上に繋げることに苦戦しているのが現状です。
以下が、成果に繋がらないYouTubeチャンネルの代表的な原因です。これらの背景として、YouTubeの独特なノウハウを理解している人がまだ少ないこと。また、YouTubeチャンネル運用を想定して採用をするケースは非常に稀なため、チャンネル運営を行う社内リソースが不足していることが挙げられます。
▼企業YouTubeチャンネル運営で苦戦するポイント
- ただの素材置き場になってしまっている
- 売上につながる設計ができていない
- YouTubeに特化した市場・競合調査をしていない
- 定期更新できる社内リソースがない
- アルゴリズムが頻繁に変わるため、運用しきれない
- レギュレーションが厳しく当たり障りない表現しかできない
SaaSにおけるYouTube企業チャンネルの成功事例 まとめ
今回は、SaaSの領域におけるYoutTubeの成功事例を、様々なSaaS企業を事例に挙げてご紹介しました。
SaaSでは、YouTubeにおいてまだまだ大きく目立つ企業が存在しない状態と思いますので、大きく伸ばすチャンスがあると思います。
逆に、長年うまく伸びていない企業チャンネルも多数存在する印象なので、費用対効果が出せるようにツボを抑えた運用方法をしていけると良いかと思います。