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TikTokの企業成功事例12選!メリット・デメリットと会社法人アカウントを運用するコツ  

TikTokは動画を投稿・ライブ配信して企業の宣伝やプロモーションに活用するケースが増えています。それに伴い、成功事例の数も増加しています。

しかし、日本ではまだTikTokの活用ノウハウが十分に浸透していないため、具体的にどうやって運用すべきかわからない会社も多いでしょう。

そこで、TikTokのアカウントを作るメリットや企業成功事例12選を紹介します。

企業のTikTokアカウントを作る理由

最初に、TikTokアカウントの概要や企業が作る理由について説明します。

TikTokアカウントとは

まず、TikTokアカウントとは、SNSの一種であるTikTokの投稿サービスを利用するために必要なアカウントのことです。アカウントを利用することで、投稿はもちろんのこと、利用についても充実した機能が使えます。

例えば、クリエイターツールを使用して、自分のコンテンツを作成するなどが代表的です。

アカウントにはタイプがある

アカウントには、「個人」と「ビジネス」の2つがあります。「個人」は個人単位で活動している人がメインに利用しており、「ビジネス」は主に企業向けのアカウントです。個人向けのアカウントを後からビジネス用に切り替えることもできます。

ビジネス用のTikTokアカウントが必要な理由

個人向けとビジネス用のアカウントには運営主体が企業という点だけでなく、機能にも違いがあります。例えば、商業向けの機能として、外部リンクの設置や分析機能が充実しています。

個人向けでもある程度TikTok動画の運用は可能ですが、本格的に配信後の結果をフィードバックして、改善に取り入れたいという企業は積極的にビジネスアカウントを活用すべきでしょう。

企業がTikTokアカウントを作るメリット

では、企業がTikTokアカウントを作る具体的なメリットを以下に3つ紹介します。

広告を効果的に配信できる

第一に、TikTokのビジネスアカウントは、専用の「TikTokクリエイティブキットツール」を提供しており、優れた広告動画を作りやすいことが挙げられます。

また、TikTokでは、動画で興味を引き、時間の短い再生時間ということもあり、最後まで見てくれる視聴ユーザーが多いのです。そのため、広告を効果的に配信できます。

特に「レコメンド機能」と呼ばれるユーザーの行動履歴から表示を関連付けるため、フィード広告などを展開しやすいでしょう。

TikTokアカウントを活用できている企業が少ない

TikTokは、中国が運用しており、日本や欧州の国が運営母体となっているわけではありません。そのため、日本企業の利用割合が少ないという背景があります。

実際に、TwitterやFacebook、Instagramなどに比べて、日本企業のアカウントは多くありません。つまり、いまが参入するチャンスです。

これを経営学的な市場を表す用語で「ブルーオーシャン(戦略)」と呼びます。多くの企業がすでに参入している市場で競争することが「レッドオーシャン(戦略)」です。その反対で、寡占状態で参入した企業が十分に市場でのシェアを確保できます。

ただでさえ少ないTikTokのアカウントをさらに活用できている企業は同業種に多くはないでしょう。だからこそ、企業用にTikTokアカウントを取得して、動画で効果的な広告配信や運用が大きなメリットとして活かせるのです。

他SNSへの拡散力が強い

TikTokは短い時間で面白い動画や人を引きつける動画を多く配信しているため、他のSNSに共有されやすいという特徴があります。実のところ、TikTok発の動画がきっかけで、他のSNSでの再生回数やリツイートの回数が多くなる現象も知られています。

企業にとって、動画が拡散されやすい媒体で運用すれば、ブランドイメージを広げるためにも大きな力になるでしょう。

企業用のTikTokアカウントを運用するデメリットや注意点

企業が独自にTikTokアカウントを運用する場合は、メリットばかりでなく、デメリットや注意点もあります。

年代層が偏る

TikTokユーザーは若年層が多いSNS・動画媒体で知られています。そのため、TikTokから集める顧客は企業が集客する層の中でも10代・20代前半の若い人たちが中心となり、偏りが生じやすいのです。もちろん、中高年層が全くいないわけではありません。

ただし、配信する時間帯や広告の場所によっては、その層にアプローチがほとんどできなかったり、中年層向けの広告で人を集められなかったりします。そのため、どの年代層を集める商品やサービスを企業が提供しているかどうかで、TikTokアカウントを運用する効果が上下するのです。

炎上のリスク対策が必要

TikTokに限らず、SNSでアカウントを作って、動画を配信することでユーザーの話題性を高めるのは、良いことです。しかし、拡散力は裏を返せば、配信をしている企業がちょっとしたことで炎上し、悪名を広めてしまうという懸念もあります。

特に、失言や商品・サービスに関連した世間評価のマイナスは、ブランドを致命的に傷つけるのです。しかも、企業は自分たちで炎上をコントロールすることができないため、際限なく拡散する恐れもあります。

したがって、動画配信時は広告やコメント欄の対応の仕方に注意するなど、炎上対策が求められるのです。

アカウントを運用するコツ

TikTokアカウントを作成して動画を配信する場合、プロモーションやブランディングにおいて「即効性はない」と考えておく必要があります。なぜ即効性がないかといえば、新規アカウントはすぐに人を集められるわけではなく、効果を実感するまでには知名度が高まるまでに時間がかかるからです。

特に動画と広告を組み合わせて知名度を上げる場合、そのイメージが企業と結びつくまでには繰り返し配信する必要があります。一朝一夕では難しく、一本目から動画がバズる保証もありません。

まずは運用を続けて目的に応じた動画を配信し続けることです。動画再生数や拡散の頻度を上げ、最終的には企業への関心や購買行動に変えるプロセスが必要です。また、運用のコツとして、以下の成功事例を参考に自社の方法に取り込むことも有効です。

TikTokの企業成功事例12選

会社・商品の知名度向上やブランディング、広告・プロモーションなどに活用するためには、企業の成功事例をチェックすることが方法として挙げられます。取り入れられる部分を見極めるためにも、まずは以下の12事例を確認してみましょう。

大塚製薬

TikTokの成功で飛躍的に商品売上を伸ばした会社に大塚製薬があります。大塚製薬が成果を上げたのが炭酸飲料の商品「ファイブミニ」です。

TikTokに注目した背景には、2021年4月に売上が2倍となり、担当者がその原因を探ったところ、TikTokに行き着いたのです。ダイエット分野で活躍するインフルエンサーが「ファイブミニ」を紹介しており、それがさらにTwitterのタイムラインでも人気となり、他SNSにも話題となった好例といえます。

その後、TikTokにファイブミニ公式のアカウントが作られ、横田真悠が主演でお仕事ドラマの動画を制作・公開し、積極的に活動しています。

ユニクロ

ユニクロは衣料品小売の会社で、「ラウンドミニショルダーバッグ」という商品をTikTokの動画を経て話題となった事例です。もとはイギリスのTikTokerが物が入るバッグとしてまねる動画で紹介したことがきっかけとなり、世界的なヒットにもつながります。

TikTokにはすでに「ユニクロ【公式】」のアカウントを作っており、衣類やバッグのコーディネート動画をいまでは配信しています。TikTokが世界で注目される商品にまでブランド価値を高めた事例の1つです。

ドミノピザ

ドミノピザは、企業広報のように商品紹介をせず、裏側事情の紹介を軸にブランディングに成功した事例です。あくまでも広告動画ではなく、オウンドメディアのように内情を伝えることで、企業感をなくしています。コメントにあったレシピを実際に作るなど、ユーザーとの一体感も成功の秘訣です。

また、キャンペーンではTikTok LIVEに配信するだけで特典を受け取れるなど、企業発プロモーションだけに頼らない、ユーザーを巻き込んだアプローチも積極的に行っています。

ローソン

コンビニ大手のローソンは、TikTok公式アカウントを有しており、食関連や企画のフェア、コラボキャンペーンなどを中心に投稿しています。

特に有名なのは「Lチキ 塩レモン味」という新商品にオリジナルの歌を作って、キャンペーンを展開した事例です。「Lハンドサイン」などのポーズも考えてハッシュタグで広めました。結果、大きな反響と宣伝効果が得られたことで知られています。

・江崎グリコ

江崎グリコでは、菓子商品「ポッキー」をTikTok動画で紹介し、多くの再生回数を獲得した事例が有名です。

ハッシュタグで「#ポッキー何本分体操」や「#ポッキー花火大会チャレンジ」の楽曲作りなど、幅広くプロモーションを展開します。11月11日のポッキーの日に合わせてキャンペーンをすることも多いなど、独自に文化を作って定着させるなど、メディアやTikTokを上手く活用しているでしょう。

ほっともっと

ほっともっとは、お弁当の動画を中心に若年層に刺さる動画を制作し、大きな反響を呼んだ事例が参考になります。

成功の裏には、動画内容にお弁当を作る風景を交えたランキング動画や疑問形による投稿文での引きつけ、さらには高い編集技術によりCMにもできそうな映像を用意していることです。しかも、流行を取り入れて20代前後にウケるようにしているのもポイントです。

ANA

ANAは、航空会社として飛行機をテーマに機体やその整備に関連したTikTok動画を作り、公開するなど特殊な業務で注目を集めています。

客室乗務員や整備士、機体の表面に描かれたキャラクターの映像なども動画にしている点が特徴です。普段飛行機に乗る人や機体に興味のある人だけでなく、空港を普段使わない人にも飛行機に乗りたくなるような、ちょっとした配信をすることで集客力を高めています。

ダイソー

ダイソーは百円均一の商品を取り扱っていますが、その中でも「ミニ洗濯機」という商品がTikTokで流行し、売上の向上をもたらした事例が挙げられます。

大きな話題を呼んだ「ミニ洗濯機」の動画は、実際にスポンジを洗う場面を動画にしたものがウケたことにより、ユーザー間での拡散にもつながったのです。

マクドナルド

マクドナルドは、国内外で知名度の高いハンバーガーチェーンです。日本含めて各国のマクドナルドがTikTokによるプロモーションやバズりに成功しています。

例えば、日本では、直近で「#シズル文學」というハッシュタグによる動画を制作・公開しており、声優のナレーションと合わせて4種類のメニューが紹介されています。

この全部で4パターンが集客に活用されたのです。画像とナレーションだけという従来の動画クリエイティブにこだわらないことも注目された理由です。

資生堂

資生堂には、「Shiseido Beauty Journey(資生堂ビューティージャーニー)」というオンラインショップやデジタル情報を扱う専門のサイトを開設しています。その中でTikTok動画も制作しており、ビューティーコンサルタントによるレクチャー動画などが好評です。

メイクや美容にこだわりのある女性を中心に、情報やノウハウを知りたい人に、動画を通じて資生堂への興味を高め集客します。

サントリー

サントリーでは、過去にさまざまなキャンペーンを実施しており、商品に関するドラマの動画を多く制作・配信しています。

例えば、新発売からすぐにTikTokで人気となった「ビアボール」やハッシュタグも活用した「ハイボール缶」などが代表的です。特に「ハイボール缶」は鈴木愛理を起用した3話構成によるドラマ仕立てが話題を呼びました。

花王

花王は、洗濯洗剤の商品から派生したプッシュ式の「アタックZERO」をTikTokの動画にして広めたことで多くの再生数を集めます。

ぽるぽるちゃんという家族の雰囲気を出せるインフルエンサーを登用し、企業独特の広告の押し付け感を消したプロモーションも広告認知の向上に大きく貢献しています。

TikTokアカウント運用で成功する企業

今回は、TikTokのビジネスアカウントを通して、企業が活用できそうな成功事例を取り上げました。

TikTokアカウントにはメリットだけでなく、炎上対策といったデメリット・注意点もあり、中長期的な視点で運用をすることが必要です。その上で、自社独自のキャンペーンやハッシュタグ企画の取り組みを検討しましょう。

弊社ではTikTokをはじめ、様々な動画の制作を行なっております。些細なお悩みでも構いませんので、ぜひお気軽にお問い合わせ、および資料請求ください。