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YouTube広告ターゲティングの種類と活用ポイント。年齢・地域・興味関心など活用ポイントも解説
YouTubeは世界各国で多くのユーザーが利用している動画共有サイトであり、広告を展開することも大切です。しかし、実際に広告を展開する際にはターゲティングの種類が重要となります。
この記事では、YouTube広告のターゲティングの種類や活用する上でのポイントなどを解説しています。気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
YouTube広告のターゲティングの種類
YouTube広告には、主に3つのターゲティングが存在します。
- オーディエンスターゲティング
- コンテンツターゲティング
- その他のターゲティング
それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。
オーディエンスターゲティング
1つ目は、オーディエンスターゲティングです。オーディエンスターゲティングを一言でまとめると人を軸にしたターゲティング手法であり、ユーザーの年齢や性別などを絞ります。具体的には以下の通りです。
ターゲティング項目 | 特徴 |
ユーザー属性グループ | 年齢・性別・子どもの有無・世帯収入で絞る |
詳しいユーザー属性 | 子どもの年齢や配偶者の有無、住宅所有状況や就業状況など、詳しいユーザー情報で絞る |
アフィニティカテゴリ | Google広告から用意されている123の小項目から絞る |
購買意欲の高いオーディエンス | 購入する可能性が高いユーザーに絞る |
ライフイベント | 人生の節目で購入行動が変わると見込まれるユーザーに絞る |
カスタムオーディエンス | 関心を持っているトピックやGoogleで検索したキーワードなどで絞る |
動画リマーケティング | 過去に広告主のチャンネルや動画広告を見たことがあるユーザーに絞る |
ウェブサイトおよびアプリリマーケティング | 広告主のウェブサイトやアプリに訪問したことのあるユーザーに絞る |
カスタマーマッチ | 広告主の既存顧客データを用いて絞る |
類似ユーザー | リマーケティングリストもしくはカスタマーマッチリストに基づいて、類似する属性のユーザーに絞る |
コンテンツターゲティング
オーディエンスターゲティングが人を軸にしていることに対し、コンテンツターゲティングは広告の配信場所を軸にしています。指定したキーワードに関連する各コンテンツに、広告を意図的に組み込むような手法です。
コンテンツターゲットの場合、以下の4つの項目があります。
項目 | 特徴 |
プレースメント | YouTubeチャンネルや動画、サイトやアプリなど広告の掲載場所を指定できる |
トピック | 各カテゴリから広告を表示するページのトピックを指定でき、指定したものと関連性の高いYouTubeチャンネルや動画、サイトに広告を配信できる |
キーワード | 指定したキーワードとの関連性が高いYouTubeチャンネルや動画、サイトに広告を配信できる |
デバイス | パソコン・スマートフォン・モバイル・テレビ画面(Chromecast)などデバイス別に広告の配信場所を指定できる |
その他のターゲティング
その他のターゲティングとしては、地域や言語、曜日・時間帯が挙げられます。地域は広告を配信する国や市区町村、管轄区域などを指定して広告を配信できます。特定の地点から半径までの指定もでき、地元の方向けに広告を配信したい場合におすすめです。
言語の場合、指定した言語がわかる可能性のあるユーザーに広告を配信できます。言語に関しても指定可能であり、特定の言語を話すユーザー向けの広告を展開したい場合に活用できるターゲティングです。
最後の曜日・時間帯は、指定した曜日や時間帯に広告を配信できます。「週末限定のイベントを告知したい」というような期間限定のイベントを紹介する際に有効的であり、曜日・時間帯によって入札単価を引き上げたり、引き下げたりすることも可能です。
種類別!各ターゲットが活用できるケース
YouTube広告のターゲティングの種類を知っても、結局のところどのように活用すれば良いのかわからない方もいるのではないでしょうか。そのような方向けに、種類別に各ターゲティングが活用できるケースを紹介します。
オーディエンスターゲティングが活用できるケース
オーディエンスターゲティングの場合は、基本的に商品の認知拡大を目指している場合やユーザーに購入を促したい場合に活用できます。例えば認知拡大を目指しているのであれば、興味関心に近い項目をアフィニティカテゴリやカスタムカテゴリで設定することにより、ターゲット層にアプローチできます。
オーディエンスターゲティングは、One to Oneマーケティングと組み合わせるのもおすすめです。One to Oneマーケティングはユーザーの趣味趣向や属性などをもとに一人ひとりに合わせてマーケティング活動を行うことです。オーディエンスターゲティングの場合はユーザー属性を細かく設定できるため、一人ひとりのニーズに合わせたOne to Oneマーケティングが狙えます。
コンテンツターゲティングが活用できるケース
コンテンツターゲティングは、ユーザーが利用する配信媒体がある程度予想できる際に活用できます。事実、コンテンツターゲットは適切なタイミングで広告を配信でき、効率よくYouTube広告を展開できます。
その上、コンテンツターゲティングではキーワードの設定で関連性のある配信先を設定することが可能。YouTube広告における無駄を減らし、適切に狙っているターゲット層へ配信できます。
双方を組み合わせて活用できるケース
オーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングは、組み合わせることも可能です。商品やブランドの認知を拡大させたいとき、オーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングの組み合わせが有効的になります。
オーディエンスターゲティングは上記で紹介しましたが、コンテンツターゲティングではトピックを指定することで、商品と関連しているテーマに興味を持っているユーザーに対してアプローチできます。
双方を組み合わせることで質の高いユーザーにYouTube広告を配信できるようになり、効果も出やすくなるでしょう。
YouTube広告のターゲティングの事例
YouTube広告のターゲティング事例は複数あります。
例えばMajestic Heli Skiというアメリカのヘリコプター輸送サービスを行う会社では、YouTube広告のターゲティング機能を用いて特定のユーザーに対する広告を展開しました。
その結果、過去5年間の顧客ベースにおける拡大率が400%にもなり、YouTubeを用いてからの年間売り上げが25%も増加しました。
YouTube広告のターゲティングを活用する上でのポイント
実際にYouTube広告のターゲティングを活用する上では、以下のようなポイントが挙げられます。
- 配信する目的を決めておく
- ペルソナを明確にしておく
- ターゲットを絞りすぎない
- フリークエンシーキャップは1〜3回にしておく
- 状況次第でターゲティングを変更する
- 動画の鮮度に注意する
それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。
配信する目的を決めておく
1つ目のポイントは、配信する目的を決めておくことです。どのような目的で広告を配信するのか決めておかないと、具体的な戦略が決められません。その上、最適なターゲティング手法も設定できないでしょう。
例えば商品の認知拡大を目的としている場合には、多くの人に知ってもらうために年齢や性別、アフィニティカテゴリを用いてターゲティングしていきます。実際に商品を購入してもらうことが目的ならば、購買意欲の高いオーディエンスや動画リマーケティングなどを用いましょう。
ペルソナを明確にしておく
ペルソナを明確に設定しておくことで、どのような属性を持つユーザーがターゲットになるのか把握できます。ペルソナを設定する際は年齢や性別だけではなく、職業や家族構成など細かく設定することで、広告で紹介したい商品やサービスを利用するユーザー層がイメージしやすくなります。
ターゲットを絞りすぎない
YouTube広告においてターゲットの設定は重要ですが、絞りすぎるのはおすすめできません。ターゲティングを多く設定してターゲットを絞りすぎると、配信先が少なくなってしまい、CPA(コンバージョン単価)が高くなってしまう恐れがあります。
かといって、ターゲットを広げすぎるのもNGです。ターゲットのニーズを満たせず、商品やサービスの魅力を思うように伝えられない可能性があります。ターゲットを設定する際は、絞りすぎず広すぎないように注意しましょう。
フリークエンシーキャップは1〜3回にしておく
フリークエンシーキャップとは、1人のユーザーに対して同じ広告を何回再生するのか設定する項目のことです。実際に設定する際は、1〜3回ほどにしておくのがおすすめです。
「もっと表示させたほうが良いのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、何度も見せられるユーザーとしては、段々と広告が鬱陶しい存在となってしまう恐れがあります。そうなると、商品やサービスのイメージが悪くなってしまうため、適度な回数に設定しておくことが必要になります。
状況次第でターゲティングを変更する
YouTube広告は、配信後にターゲティングを変更できます。そのため、思うような成果が得られないのであれば、再度ターゲティングを見直したほうが良いかもしれません。状況次第でターゲティングを変更することで、効果が得られやすくなる可能性もあります。
動画の鮮度に注意する
YouTube広告で動画を配信する際、鮮度が重要になります。最初は効果が得られるかもしれませんが、段々とユーザーが見飽きて効果が薄れてしまう可能性があります。だからこそ、定期的なアップデートが必要です。
また、カスタムオーディエンスを活用するのもおすすめです。カスタムオーディエンスの場合、指定したキーワードを直近で検索したユーザーをターゲットにすることが可能。ユーザー層が短期間で入れ替わるからこそ、頻繁に新しくする必要がなくなります。
YouTube広告のターゲティングにおける注意点
YouTube広告のターゲティングには、以下のような注意点があります。
- 広告の種類によって尺の長さが決められている
- 禁止されているデータ収集方法に注意する
- すべてのコンテンツが出稿できるわけではない
もしこれからYouTube広告を行うのであれば、注意点まで踏まえた上で行うようにしましょう。
広告の種類によって尺の長さが決められている
1つ目の注意点は、広告の種類によって尺の長さが決められていることです。そもそもYouTube広告は、バンパー広告やTrueViewインストリーム広告、TrueViewディスカバリー広告などさまざまな種類があります。しかし、広告の種類によっては尺の長さが決められています。
例えばバンパー広告の場合、6秒間しかありません。しかし、メリットとしてスキップ機能が備わっていないため、ユーザーは必ず最後まで広告を見る必要があります。その上、6秒間だからこそ、スキップできなくてもユーザーへのストレスが少ないとされています。
禁止されているデータ収集方法に注意する
YouTube広告には禁止されているデータ収集方法があります。もしYouTube広告のデータを集めたい場合には、禁止されていない方法を用いましょう。
禁止されているデータ収集方法は、後続の呼び出しも含むトラッキングピクセルが SSLに対応していなかったり、データを収集する際にJavaScriptを使っていたりなどです。もしこれからYouTube広告を展開するのであれば、先にGoogle広告ポリシーヘルプを読んで、どのような方法が禁止されているのかチェックしておくようにしましょう。
すべてのコンテンツが出稿できるわけではない
YouTube広告は、どのようなコンテンツであっても出稿できるわけではありません。性的なコンテンツやグロテスクなコンテンツなどは出稿不可です。こちらに関してもGoogle広告ポリシーヘルプ内で紹介されているため、あらかじめ読んでおくことをおすすめします。
ポイントや注意点を踏まえた上でターゲティングを設定しよう
今回は、YouTube広告のターゲティングの種類や活用する上でのポイントなどを解説しました。
YouTube広告には主に3種類のターゲティングがあり、それぞれ内容が異なります。実際に活用する上でのポイントや注意点もあるため、そこまで考慮した上で展開するようにしましょう。
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この記事を書いた人
赤石勇太郎:株式会社tegy の代表取締役。
世界を熱狂させる会社を創るため、日々奮闘している。
モットーは「挑戦を楽しむ!」
趣味は山登り、キャンプ、音楽フェス。